ハイマツ帯

たまに更新できればいいな

満ちあふれる部屋

 世間では謎のウイルスが流行している。それと関係あるようなないような感じだが、私は現在ほとんど会社に行っておらず、おおむね家の中で虚空を眺めたりカーペットの髪の毛を取ったりしている。

 また、それと特に関係ない話だが、最近「野ブタをプロデュース」というドラマの再放送をしているらしい。このドラマは私は観たことが無いのだが、書籍のほうは読んだことがある。なぜかと言うと、高1の時の文化祭において、クラスでその本を元ネタにした演劇をすることになったからである。

 高校時代の日記にプロットのようなものが残されていたので、念のため記載しておく。

ある朝、荒れた教室にて。
Kサ「今日転校生が来るらしいぜ!」
Sワ「カツアゲしてぇなぁ」
Mタ「かわいい女の子だったらなあ」
O「」←忘れた


先生が入ってくる。
木戸「お前ら静かにしろ。今日うちのクラスに転校生が来ました。ブタ君です」
ブタ「」
Mタ「おいおい聞こえねーよ!!コラァ!!」
(略)
(略)


その後いろいろあり、KサとSワがブタを人気者にすることになった。
ブタ「下手こいた!!!う゛ぇーい!!!」
KサとSワが教えた芸が受けてブタは無事人気者になった。
(略)


その後いろいろあった気がするが、とにかくとKサとSワはブタからカツアゲをしていた。
そこへ現れる二人の黒づくめの男(T&S)。
Sワ「なんだお前らは!」
T&S「我々は射殺団。よって射殺する」
バキューン(効果音)

 

またある日の朝。
O「最近KサとSワ見ないな」
Mタ「そうだな。ところで、イジメってよくないな。これからはまじめに生きよう」
こうして学校に平和が訪れた。

 

謎の部屋にて。

謎のボス(サ)にひざまつく黒づくめの男たち。
T&S「射殺しました」
サ「ご苦労。これでまた平和に近づいた」
ブタは実はこの組織の人間であり、学校に潜入してイジメっ子を発見する役割を担っていたのだ。
彼らはイジメっ子を射殺して平和を求める組織だったのだ。

 

~Fin~

 

 今読み返すと、よく脚本担当の責任問題にならず、客からブーイングも起こらなかったものだという感じだが、意味不明さが逆に良かったという気もしなくはない。

 本番が近づいてくると、教室の窓にダンボールを貼りしめて光が入らないようにした。部屋が暗くなるのに合わせて部屋の汚染度も進んでいき、クラスの雰囲気の荒廃は頂点に達しようとしていた。

 この登場人物の一人であるMタは、クラスの数人で一緒に遊びに行ったときに”Keep on Fighting”、”Nurture”とかいっぱい書かれた服を着ていたせいで、机に「戦おう!」「介護」などと落書きされていた。私と同じ大学の同じ学部に入ったが、4月に「テニサーに入ろうとしたらセレクションで落とされたんだ」という話をしていたのが印象的であった。その後私が学校に行かなくなったので自然と疎遠になり、現在どこにいるのか謎である。どうでもいい情報だが、なんとなく思い出したので念のため記録しておく。

 

 今回の日記を読み返してみるとあまりにもしょうもない内容だったので、近所を散歩した時の写真でも載せてお茶を濁しておく。

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 私が市内で一番好きなのは吉田山~真如堂金戒光明寺のあたりのエリアである。特に新緑の時期がよく、ふらふら散歩しているとあまりに気持ちよくて、こんな良い時間を過ごしていて良いのだろうかとか思い、癖になりそうで逆に怖くなったりするわけである。寺社自体もそうだが、周りも閑散としたのどかな場所である。特に好きなのは、真如堂の裏に回って墓場を抜けていくと巨大な塔の下に出て、そこから墓場の中を降りていくとそこに金戒光明寺の山門があるという、謎の道である。

 良いところなのにいつも人がいない。昨今はなおさらである。もっとその価値を人に知られるべきではと思う一方で、あんまり人が増えてほしくないとも思う。ここらへんの感覚は沢登りに対する思いと一緒である。