ハイマツ帯

たまに更新できればいいな

二つの雪

 前回の更新から随分と間が空いてしまった。

 前回の記事は6月中旬に書かれており、中身を見ると5月が最も忙しいとでも思っているような雰囲気があるが、実はその後に6月末にもう一つ繁忙期があった。なんならその後の8月に最もえげつない繁忙期があり、平日とか休日の概念も無く目覚めている限りひたすら仕事をする有様であった。法律的に微妙な点があるので詳細は割愛する。

 今日の沢の核心部は序盤の滝の大巻きだと思っていたところ、そこは割とあっさり終わり、実は8mくらいのしょぼい滝の地味な泥斜面の巻きが異常に難しかった、というような経験を人は誰しもするものであるが、そのことがすっかり頭から抜け落ちていた。沢から離れた弊害だと言える。

 

 この間それなりに色々あったような気がするが、残念ながら意識の大半を占めているのは仕事である。前述の通り8月が最も忙しかった。8月31日深夜、重すぎた案件が終了した。数日ぶりに家の外に出ると、秋の虫が鳴いていた。やや涼しくなった空気が気持ちよかった。暗い夜道を、東一条のコンビニまでつまみを買いに歩いていると、深夜に同じ道のりを歩いて酒を買いに行っていた学生時代と全く同じだなと思った。まあ当時の行き先はもっぱら、今は亡き100円ローソンだったわけだが。当時からメンタリティ自体は大して変わっていないような気もする。

 

 11月某日、部の友人の墓参りで、大学の知人達と湖西線沿いの某霊園に行ってきた。比良山系沿いの気持ちの良い場所である。比良は琵琶湖側である東側が圧倒的に明るくて景色も良く、沢が無くても来たいエリアだ。一方で安曇川沿いとなる西側は際限なく暗く陰鬱で、沢が無ければなるべく近寄りたくないエリアである(もっとも明王院なんかは新緑の時期に行くとなかなか良い場所だし、いつも入山地点としてしか認識していない麓の集落もまじめに歩いたら色々ある気もするが)。ただし、比良山系で沢が多いのは西側であり結局来ざるを得ないので、西側から沢を登り明るい東側に向けて降りていくのが最良のルートだと言える。2014年8月、奴と二人で奥ノ深谷を遡行し、東側の温泉に向けて降りていったなぁなどと昔を懐かしんでおいた。

 その後、せっかくなので部室に移動して打つ。ちょうちんを買い、ちょうちん杯を開催した。昔は9回まで表裏、合計18半荘打つのが習わしだったようだが、忠実に再現しようとするとありえない日程になるのでただの徹麻となった。なかなか楽しかった。みんな手積みで打つのは久しぶりで、牌を開けずに点数申告する、上家の手牌からツモり相手を少牌にする等の危険な高等戦術が繰り広げられていた。これもまた戦いの一部だと言える。

 湖西線からの車窓でも載せておく。

 

 他にもそれなりに出かけたりしたようにも思うが、仕事によって脳細胞が破壊されており思い出せないのでここらへんでやめておこうと思う。

 そもそも旅行のようなイベントについては写真を見たりすれば概要を思い出せるわけで、それよりも日常で浮かんだ些細な思考等を記録した方が良いような気がしている。もっと気軽にしょうもないことを記録していきたい。