翡翠の好み
沢における好きな行動食について記しておく。
① 果汁グミ
チャックがついているので少しずつ食べられるのが便利である。何より良いのが、軽い割には水分か油分かのおかげで、比較的スムーズに咀嚼できる点である。確か150キロカロリーくらいあり、最悪これ一袋あれば一日分の行動食とすることができるだろう。
② 柿の種
チャックは無いが小分けした袋に入っており、まあザラザラと一袋食べることができる。塩味なのでおいしい。軽い割にそれなりのカロリーがある。
③ ベビースター
柿の種と大体同じだが、柿の種より味も値段も高級である。
私はそもそもあまり沢で行動食を食べない方であり、全く食べなくても問題無く動けるのだが、翌日の体の疲労・痛みの問題から食べた方が良いようだ。二回生くらいの時は最もイキリ無謀大学生だったので、軽量化のため日帰りの沢だとまったく行動食を持たないことが多かった。また、同期のMTもまったく行動食を持って行かなかったが、彼の場合は「金が無いから」という理由であり、私とはやや理由が違ったようだ。こんな二回生二人が率いていたため、無茶苦茶なPartyになるのも必然であったと言える。
といったようなことを、先日謎の試験を受ける際に、会場で食べる行動食を準備しつつ考えていた。これは先日一次を通過した試験の二次試験であり、大阪某所にて三日間に渡って開催された。2~3時間の試験が6科目あり、それぞれの試験がそれなりにハードな上にやたらと長く、だいぶ疲労した。沢で例えると、屋久島の瀬切川のようにそれなりに疲れる巻きが延々と続くタイプと言えばわかりやすいだろうか。
試験は記述式であり、自己採点が不可能なので合否は結果発表までよくわからないが、まあ運が良ければ受かっており、運が普通なら落ちると思われる。スピードが重視される一次試験とは違い、二次試験はどちらかと言うと押し引きが重要で、ベタオリしつつ要所で高打点を上がることが期待されていると言える。今回はなんとなく押した結果窮地に追い込まれることが多く、全く良くなかった。わかりやすく牌賊!オカルティで例えると、マンション麻雀で5pを残した時の夏月のような状況が続いた。
(牌賊!オカルティ 5巻より)
試験結果がわからないままに、就活が開催されているのでそれなりにまじめに取り組んでいる。卒業できるかわからないのに就活している大学生と同じである。
試験後には少し余裕ができ、海が見たい気分だったので館山及び三重に行った。館山は安房神社のそばに滞在し、バイタリティ溢れる海の迫力を感じつつ閑散とした寂しさがあり、不思議な雰囲気があってなかなか良かった。安房神社には適当に自転車で寄ったのだが、それなりに由緒ある場所だったらしい。三重に関しては普通に平和で良かった。観光地をいくつか適当に回っただけだが、まじめに回るならそれなりの時間が必要だろう(まあどこでも大抵そうだろうけど)。
近所の神社でおみくじを引いたので、結果を載せておく。
見祿隔前渓 たからを見てとらんとおもへどもまへにたにがありて取にゆかれぬなり
一朝逢好渡 じせついたればよきわたりにあふて前なる谷をこえてたからのある所にいたるべし
〇悦事おそく後はよし 〇まち人来らず 〇訴訟事叶かたし心正しければ後叶ふことあり 〇生死十の内五つはいきたり
つまり、沢登りをさぼっているようでは何事もうまくいかない運命が示唆されていることは明らかなようである。反省したい。また、死亡率50%の期間がわからないが、普通おみくじは年に一回引くことを考えれば、年間死亡率と捉えるのが自然であると思われる。全産業で最悪と言われる林業の労働災害率が2%とかだということを考えれば、それなりに高い数字である。心してかかりたい。