ハイマツ帯

たまに更新できればいいな

陸奥の名のさまざま

  京都時代の下宿をネットで探していた。なんで今更……というところだが、確かめたいことがあった。不動産サイトを見てみると、その下宿の部屋はみんな埋まっているようだったが、外観写真は載っていた。見てみると……ある部屋のベランダに、物干し竿の代わりに汚いひもがぶら下がっている。

 もちろんこれは私の部屋で、引っ越し当時、物干し竿を持っていなかった私は汚い紐を代わりにぶら下げた。紐は案外長持ちし、結局下宿を出るまで変わらず使われていたのだった。あの下宿の写真に、あの紐は写っているのか? というのが気になって検索したのだった。我ながら懐古趣味が過ぎると思った。

 

 過去のブログを読んでみると春の記事は感傷的で気持ち悪い一方で、それなりに色々と思うことが書いてあるように思う。が、今年についてはそういう心持ちがあんまりない。一回生と二回生では大違いで、色々と考えたりわめいたりするのだが、社会人一年目と二年目ではさほど変わりは無いように思う。そんな春が今後無数に続くのではないという予感がある。感傷的な自分にはつらいことだろう。

 自分の感傷性は大学時代にひどく悪化してしまったように思う。

 沢を登っていてよく思う。つらく苦しく怖く、全然楽しくないと。下山後にほっとしてだらだらするのが楽しいんだと思う。でもそれだけでなく、沢が終わって、一週間、一か月、あるいは数年たって、沢のことを思い出すのが楽しい。思い出すのが楽しいから沢に登るような気がしている。

 

 ビールを飲んで支離滅裂な文章を書いているのでもう終わる。