ハイマツ帯

たまに更新できればいいな

寿命を全うして死んでほしいものだ。少くともそいつの

 久しぶりにダイソーの謎CDシリーズを聞いていた。世界の名歌vol2 -ララバイ- にグリーンスリーブスが入っていて、久しぶりにこの曲を聴いていると、かつてこの曲を流しながら走るバスがあったことを思い出した。

 一回生の秋、学祭の前日の夕方、我々のpartyは京都北山行きのバスに乗りこんだ。予備合宿をなんとか終了させねばならず、かなり殺伐とした状況だった。バスは出町柳から出る。京都の北の方は山ばっかりである。元々乗る人も少ない。それでも大原までは一応大きい村があって人も多少いたのだが、そこを越えて山に入って行くといよいよ人も光も少ない。道は山道になり周囲は真っ暗で、放置されて荒廃したスギ林や竹林がひたすら広がるばかりである。

 まあオチもなにも無い話なのだが、そうやっていくらか進んだ時、グリーンスリーブスが流れ出した。暗く細い道を走りながら。おそらく対向車に向かってバスの存在を知らせるためだろう。人が一人また一人と降りていき、やがて我々だけになって、外はどこまでも暗い森で、まるで闇の底に向かって進んでいくようで、その時流れたグリーンスリーブスはなんとも気分を落とし込むのに十分な曲選だったと思う。リピートで何十分もグリーンスリーブスが流れ続け、なんとなくぞわぞわと、不安で空恐ろしい気持ちに包まれたのであった。その日は廃校の近くの空き地でテントを張って、カード麻雀をしてウイスキーを飲んで寝たはずである。

 グリーンスリーブスは良い曲ですよね。一人で勝手に悲しくなりたい時とか特に良い曲だと思います。


Greensleeves - YouTube

 

 それはともかく。ついに院生生活がはじまった。授業はとりあえず3コマだけで、それは大したことは無いが、色々と自主的に勉強しなければならないのが難しいところではある。僕の研究室は緩いので、一年間ボケェと過ごして来年から本気で取り掛かるという感じでもとりあえず修論を書いて卒業はできると思うけど、今のところ並大抵ならぬ修論を書くという目標があるのでそういうわけにもいかない。とりあえず毎日7時台に起きて研究室に行き勉強する生活をしている。人が少ない土曜・日曜に研究室に行き、月曜日に休むリズムで行こうと思う。

 ある日。paddy氏が新聞を持って研究室に入ってきて、ridge氏に呼びかけた。

「おいridge! 人口当たりで一番寺の数が多い都道府県は知っているか!!」

「う~んう~んう~んう~ん……う~んう~ん滋賀県ですか?」

「おお! そうだすごいぞ!! 正解だ!!」

 そして二位、三位と順位を読みあげていき、そのままどこかに去って行った。なんなんだこのやり取りはと思った。

 

 土曜日の夜に下宿に帰ってきたあと、コンビニに行く用事があって出かけたがあまりに疲れていたので目をつぶって歩いていたら普通に段差でつまづいた。今学期は起床時間が7時台で基本的に日が変わる前に布団に入っているが、眠りにつくのはもっと遅いので、睡眠時間が足りていない。飲酒は週5くらいをなんとか保っている。研究室で留学生がいっぱいお菓子とか食べ物をくれる。研究室の水道水をいっぱい飲んでカロリーメイトをいっぱい食べている。研究室の新歓は休む。おおむねそんな感じの生活になっている。